米海軍第7艦隊の旗艦「BLUE RIDGE(ブルーリッジ)」(19,200トン、デイビット・ラウスマン艦長、乗組員1,000人)が、いくつものアンテナドームを光らせながら、7日(木)10:15に、快晴の中、小樽港中央ふ頭4番バース(岸壁)に着岸した。
6日(水)石狩湾新港(銭函5)に入港した米海軍第7艦隊のイージス艦「ジョン・S・マッケイン」に続くもので、2隻の灰色の軍艦の小樽への接岸で、さながら準軍港の趣きとなった。
ブルーリッジは、全長193.6m・全幅32.9m・喫水9m。米海軍第7艦隊の旗艦で、高度な通信機能を持ち、瞬時に世界中の艦船の位置を捕捉が可能な指揮統制艦。「親善・友好訪問」を目的に、2月7日(木)から11日(月)10:00までの5日間、小樽港に停泊する予定。
小樽市では、当初、同艦船が接岸可能なバースに商船が入港予定だったため、受入れは困難としていたが、入港予定の商船が、突如、小樽寄港の日程を変更したため、急遽、ブルーリッジを受入れることになった。
7日(木)の入港時には、米艦船入港反対の労働団体による「米艦は出て行け」、「小樽港を軍港にするな」などのシュプレヒコールが堺町ふ頭から響いた。同艦船はゆっくり港内で前後の向きを変え、その灰色の巨体を中央ふ頭4番バースに接岸した。
11:00から艦内で、自衛隊小樽協力会(佐藤公亮会長)による歓迎セレモニーが行われた。小樽商工会議所の中松義治専務理事が歓迎の挨拶をし、デイビット・ラウスマン艦長が、「小樽寄港を楽しみにしていた。今回、スキーをする時間がないのが残念だが、地域のみなさんと文化や親善交流を図りたい。ライオンズクラブと、福祉活動も行うことにしている」 と述べた。
この後、報道陣に対して、操縦室や甲板、レストラン、美容室など艦内の一部を公開した。ちょうど昼時で、レストランでは、多くの乗組員たちが、皿に盛られたソーセージやフライなどの昼食を取っていた。乗組員の中には、「美味しい」、「頂きます」などの日本語を飛ばして、周囲の笑いを誘う人もいた。
同艦船の一般公開は行われないが、乗組員たちは、8日(金)開催の小樽雪あかりの路などを訪れて、市民たちと交流を図りたいとしている。
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