ハヤブサ、コクガン、オジロワシなど珍しい冬鳥たちが、次々に視界に入ってくる。厳冬期小樽の冬の海鳥たちの生態が身近に感じられる、小樽市総合博物館「冬の海鳥観察会」が、1月26日(土)9:00~12:30に行われた。
「冬の海鳥観察会」は、市総合博物館の初企画。高島岬から高島漁港、ホーマック駐車場、港町ふ頭までの小樽の海沿いで実施された。厚手の上下のジャンパーと双眼鏡を片手に24人の参加者が集まり、厳冬の海風をものともせずに、海鳥観察に一生懸命だった。
絶滅危惧II類のハヤブサや、コクガン、オジロワシなど、珍しい鳥を次々に目撃し、参加者たちは双眼鏡を通して、海鳥たちの冬の生態を目に焼きつけていた。
高島岬ではオジロワシ、高島漁港ではコクガン、ホーマック駐車場ではカンムリカイツブリなど、計20種類以上の海鳥を次々に発見。中でも、ホーマック駐車場から手宮公園の放送局方面を眺めると、国内で絶滅の危険が増大しているハヤブサ(絶滅危惧Ⅱ類)も確認できた。
ハヤブサは親子連れで、望遠鏡を60倍までにして、参加者たちが次々に覗き込んでいた。ハヤブサは、オス約38cm、メス約51cmでハトより大きく、キーキーキーと鳴く。翼の先が尖っているのが特徴で、ほおにヒゲのような模様がある。
このハヤブサを発見した野鳥の会の林三浩さん(39・梅ヶ枝町)は、「小樽では、年に数回見られる。左は親で右は今年巣立ったばかりの子供だ」 と、じっくり眺めていた。
初めて海鳥観察に参加した高木靖治さん(39・稲穂)は、「冬の小樽に色々な種類の海鳥が生息していることが分かって楽しかった。また、市内を回って観察したい」 と満足そうだった。