巨額の赤字を抱える小樽市役所(山田勝麿市長)は、12月14日(金)、全職員1,884名に、総額15億1,000万円の冬のボーナスを支給した。
14日(金)に支給された冬のボーナス(期末・勤勉手当)は、市長に189万円、副市長に179万円、一般職1,882名の平均支給額80万円だった。開会中の市議会の議長に140万円、副議長に126万円、議員に115万円が支給された。
平均的手当の額は、部長職(16名)123万円、次長職(31名)109万円、課長職(156名)100万円、係長職(375名)95万円、主任・係員(1,259名)76万円となっている。
小樽市は、一般会計、病院の企業会計や国保の特別会計で累積赤字を重ねている。一般会計では、累積赤字を3年連続で繰上充用する綱渡りの会計処理を行っている。
約1,200億円の巨額借金を抱えたうえ、各会計は、累積赤字で財政破綻状況にあり、財政指数は悪化の一途を辿っており、自治体財政健全化法による「早期健全化団体」に該当している。巨額借金と不良債務で財政破綻し、カラッポの財布となった中から、どこから資金を調達したのか、今回の巨額ボーナス支給となった。
市長は、13日(木)の市議会で、「小樽市には赤い埋蔵金しかない」と、赤字だけが増えていく市の財政を、自ら揶揄(やゆ)していた。“赤い埋蔵金”からのボーナス支給という無責任なお役所体質に、街の衰退を日々肌で感じる市民には、さらに一層、冬の寒さを強く感じさせる小樽の年末となった。
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