小樽市指定歴史的建造物の小樽市公会堂と能楽堂の歴史を振り返る写真展が、10月25日(木)から、公会堂地階展示室(花園5)で開かれる。新発見の写真や秘蔵写真などが、デジタル加工によって鮮明に蘇り、小樽の歴史を物語る。
小樽市公会堂(旧小樽区公会堂)は、海運商として名を馳せた藤山要吉氏が、1911(明治44)年に、皇太子(後の大正天皇)の本道行啓に際し、小樽公園内に宿泊所として建て、小樽市に寄贈した。和風建築様式で、御殿、本館、付属建物からなる。小樽公園内に市民会館が建設されたことで、1960(昭和35)年に向かいに移設された。御殿と本館の配置が変わり、地下部分が増設され、1985(昭和60)年に市の指定を受けた。
小樽市能楽堂(旧岡崎家能舞台)は、荒物雑貨商として財を成した岡崎謙氏が、1926(大正15)年に、入船町の自宅中庭に建てたもの。岡崎氏の没後、小樽市に寄贈され、1961(昭和36)年に、公会堂の移設に伴って、現在地に移された。用材には松、杉、檜の特選材料や、新潟県佐渡産神代杉を利用して建てられた。格式にのっとった能舞台で東北以北唯一のものと言われている。1985(昭和60)年に市の指定を受けた。
この2施設の写真52点を、岡崎家や小樽市総合博物館、市立小樽図書館などの協力で、このほど一堂に展示することになった。
「春先の雪囲いが外れるまで写真を展示したい。冬の公会堂に足を運んでもらいたい」(小樽市公会堂)と呼びかけている。入場無料。問合せ:0134-25-8800
◎チラシ(PDF)
◎小樽市公会堂・小樽市能楽堂写真展開催