2年後の植樹に向けて、みんなでポット苗づくりに挑戦。植林事業を行う“北海道”千年の森プロジェクト(中村全博理事長)は、10月21日(日)、おたる自然の村(天狗山1)で、ポット苗づくり&自然を楽しむ会を開いた。
同会は、森を再生する活動を全国で指導する宮脇昭・横浜国立大学名誉教授を顧問に、今年5月に設立。道内外の270名が会員参加し、地球環境を視野に植樹や演劇公演などの活動を行っている。8月には、学校の森づくりの事業として、小樽市立長橋中学校周辺で、第1回植樹会を開催した。362名の参加者が集まり、1,200本(20種)の植樹を行った。関連記事
10月21日(日)13:40から行われたポット苗づくりでは、市内各所や全国から送られてきたドングリやクリ、クルミなど約10,000個のポット苗が作られた。おたる自然の村のグラウンド大テントの中に、黒土・火山礫・砂を混ぜた土が広げられた。参加した会員や一般市民76人は、ワラを切る人、土とドングリをポットに入れる人などと役割分担し、初めてのポット苗づくりに挑戦。土を入れたポットに、ドングリの実を3個ずつ入れ、雑草が生えないように、上にワラを敷いて完成させる作業で、同会では「誰でも自宅で出来る」と話している。
この日は風が強く、大テントが風に大きく揺すぶられていた。高く積み重ねられていたポット苗のカゴが、途中倒れてしまうアクシデントもあった。冷たい秋風がテント内に吹きつけていたが、参加者たちは、「大変だけれど、将来の子供たちに残せるものは、この苗が大きく育った木々だけ」(桜・宮本志津子さん)と、懸命に作業を続けていた。
市川英明専務理事は、「作ったポット苗は、2年間、市民や全国各地の会員たちに大事に育ててもらう。2年後に小樽などで植樹を行う予定だが、自分の町で植樹したいという人がいれば、こちらから出向いて植樹の仕方などを教えたい。この取り組みが全国各地で広がれば嬉しい」と話していた。
作られた約10,000個のポット苗のうち、6,000個は会員が育てることが決まっているが、残り4,000個はまだ決まっていない。このため、引き続きポット苗の里親を募集している。「2年間愛情いっぱいに育ててください」と、多くの人の協力を呼びかけている。
さらに、会員の募集も行っている。年会費3,000円(学生1,000)。問合せ:hidecleanline@herb.ocn.ne.jp 事務局担当(中川仁) 稲穂2-3-10 電話:090-1308-5710 FAX:0134-24-1459