小樽公園(花園5)・桜ヶ丘にある顕誠塔の維持管理を行う小樽顕誠会(赤石欽司会長)は、10月15日(月)、同塔敷地内と沿道に、ヤエザクラ90本を植樹した。
顕誠塔は、1923(大正12)年に建立された。御影石で作られた道内有数の慰霊塔のひとつ。戦死者や小樽に貢献した人を慰霊する。毎年5月、小樽で一番早い祭り“招魂祭”が開かれている。
建立当時は多くの市民が訪れ、賑わいを見せていたが、近年、遺族の高齢化などで、足を運ぶ人が少なくなった。このため、同会では、先輩が残した立派な慰霊塔を永く後世に伝え、この場所が市民にとって身近な憩いの場所、四季を通して市民で賑わう場所にしたいと、植樹発起人会を設立し、昨年9月、ヤエザクラ10本を試行植樹していた。
最終的に桜300本を同所に植えることを目標としており、今年は90本の植樹が可能となった。10日(水)から13日(土)まで下準備が行われ、15日(月)には、寄贈者たちが同所に訪れ、植樹とともに、手渡された名札を桜の木に付けていった。
末広町の藤井忠男さん(80)は、「毎年お参りに来ているので、花が咲くことを期待している。この活動で、顕誠塔周辺に桜並木が誕生して、多くの市民に親しまれるようになるのでは」と話していた。
植樹発起人会設立当初は、5年から10年間で、顕誠塔広場に50本・沿道に250本の計300本を植樹する予定だったが、「昨年の試行植樹10本と合わせて、今年で100本になった。あとは、植樹する場所を確保出来たら、この2〜3年で予定の300本の植樹が出来るかもしれない」と、多くの人の協力を呼びかけている。
募金額一口10,000円(桜1本を一口)。問合せ:0134-22-1704 小樽顕誠会桜植樹発起人会(小樽赤十字会館内・緑1)
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