ボランティア団体「おたる緑のまちづくりの会」(佐々木清志会長)は、10月14日(日)10:00から、手宮公園で、エゾヤマザクラとソメイヨシノの桜の木30本を植樹した。
同会は、緑を中心とした小樽の街づくりを目指し、2003(平成15)年に結成した。運河公園の桜植樹と消毒や冬囲い、水天宮の桜の整理、妙見川のシダレ柳植樹の手伝い、旧日銀通りのプラタナス落ち葉の清掃などのボランティア活動を行っている。会員は53名。
同会では、2004(平成16)年の台風で、被害に受けた手宮公園の桜植樹を考えたが、予算がなく、計画が実行出来なかった。このため、家具インテリア専門店ニトリの「北海道応援基金」(1億円)に応募したところ、50万円の助成金を得ることが出来た。この基金と、フリーマーケットの売上金や会費などの10万円を足した60万円で、ソメイヨシノ15本とエゾヤマザクラ15本の計30本の桜木を購入し、14日(日)に植樹会を行った。
植樹会には、会員と市民や市職員を含め約50人が、ボランティアで参加した。黄色いジャンパーを着た会員や長靴・軍手をした参加者たちが、あらかじめ開けられている穴に、土と腐葉土を入れてシャベルで混ぜて、約3mほどの7年木を1本ずつ植えていった。
さらに、その上に土を被せて、周りにドーナツ状の溝をつくって水を入れ、桜の木を支える柱をつけ、縄でくくりつけて完成させた。一般参加の市民は、結婚記念日や子供の誕生日などを記念して、自分の名前などを書いたプレートを桜の木につけていた。
幸町の鈴木楓代ちゃんとかなちゃん(7)は、「10月30日の二人の誕生日の記念で植えに来た。いつも遊びに来る遊具の側に植えることが出来て、すごく嬉しい」と、小さなスコップで土を被せたりと、懸命に植樹作業に取り組んでいた。
佐々木会長は、「なんとしても桜を植えたいと思っていたので、ニトリ基金で植樹することが可能となって感謝している。来年もこの手宮公園に桜を植樹したい」と話していた。