やさしい童話づくり講座など児童文化活動の発展に取り組む「後志児童文学の会」(続橋利雄会長)が設立30年を迎え、このほど、30年史を発行し、市内書店などで販売している。
同会は、続橋会長が共和町の小学校赴任中、1977(昭和52)年に設立した。交通の不便さなどから活動は困難を強いられたが、年1回の機関誌「北の虹」を発行し続け、会長の小樽赴任を機に本格的な活動が展開された。
小樽市立図書館と提携し、児童文学講演会や文学講座、やさしい童話づくり入門講座などの活動、児童生徒の作文力向上を目指した作文教室を開いてきた。
これらの活動を続け、今年で30年を迎えたことで、30年の歩みを語る座談会を掲載した30年史を200部発行した。B5版の65ページからなり、隠れたエピソードや苦労話、今後の抱負などが語られている。
現在の会員数は11名で高齢化が進んでおり、「30年のまとめで、今後の活動を、終えるか続けるかについても論議することにしている。現在、30代・40代の主婦の講座受講者が、自分たちで会をつくって活動している。それだけでも目標が達成できた。ひとつの遺産みたいなもの」(続橋会長)と話している。
30年史は、市内書店に販売されている。500円(税込)。問合せ:0134-52-1763 後志児童文学の会。