日本酒とスイーツのコラボ!樽っ子職人が挑戦!


 樽っ子のスイーツ職人2人が、市内日本酒メーカーとコラボし、日本酒プリンと梅酒ゼリーを作り上げた。小樽のスイーツは、全国各地の物産展でも人気があり、地元企業とのコラボスイーツの誕生で、関係者の関心が集まっている。
 このコラボスイーツは、北の誉酒造「第11回酒蔵まつり」(9/30)の企画“小樽コラボ”で実現した。同社の日本酒と梅酒が、市内にスイーツ店を構える2職人により、甘くて美味しいデザートに生まれ変わった。
undeli.jpg 梅酒ゼリーを作ったのは、今年4月にオープンしたプリン専門店「Un delice(アン・デリス)」(住ノ江1)の佐々木芳雄さん(36)。メインとなる梅酒を引き立たせるため、専門のプリンを脇役に回し、1日中消えないオレンジ味の泡でトッピングした。リンゴのプリンが梅酒ゼリーを支え、オレンジの泡がトッピングされている。3種類の食感から成る「新感覚ゼリー」に仕上がった。「ゼリーだけでは飽きてしまう。仕事でもなんでも面白くないといけない。試行錯誤して、梅酒の美味さをアピールするために、専門のプリンで引き立たせた」という。
labo.jpg 昨年6月にオープンしたラウンジ「Labo Style(ラボスタイル)」(清水町22)のパティシエ・漆谷壽昭さん(33)は、日本酒の「白い誉プリン」を作った。キウイやラズベリー、マンゴーなどのフレッシュフルーツと一番相性の良い日本酒「まつる」をベースに、白い牛乳プリンを完成させた。一口、また一口と食べると、日本酒の香りが口の中にいっぱい広がる。「日本酒の新しい味わい方になる。日本酒が苦手の人も楽しめると思う」という。
 料理の修行中に出合ったという二人。なるべく、生まれ育った小樽・後志産の材料を使い、地元から北海道・全国にデザートを発信する。佐々木さんは、「田舎のプリン屋アン・デリスと、スタイリッシュなラウンジのラボスタイルは、スタイルは違うが美味しいものを作って小樽の活性化に貢献したいと思っているのは一緒」。

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漆谷さんは、「何をするにしても美味しくないといけない。1+1=2だが、プロの仕事は、それを3、4にしなければならない。パティシエという枠を出て、画家や写真家などのような芸術を創り出すアーティストになりたい」と、2人の樽っ子職人は、大きな夢に向って腕を振るう。
 酒コラボスイーツ「梅酒ゼリー×白い誉プリン」1セット500円(税込)は、9月30日(日)の北の誉酒造「第11回酒蔵まつり」(10:00~15:30)で、300セット限定で販売される。
 北の誉 酒蔵まつり
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