小樽市議会第3回定例会(9月市議会)は、13日(木)13:00から、12日(水)に続き本会議を開き、会派代表質問を行った。
代表質問には、公明党・秋元智憲、民主市民連合・山口保、平成会・吹田友三郎の3議員が立ち、財政問題、小樽観光、市立病院などについての質疑を行った。
秋元議員は、財政・環境問題・市長と歩む21世紀プランなど5項目について質問した。「平成18年度決算の赤字額の約11億円8,400万円の収支不足については、平成19年度の予算を財源として繰上充用し、これにより、平成19年度もこの赤字額を引き継ぐことになる。平成20年度予算編成に向けて今後の財政見通しと、さらなる赤字圧縮の対策は」と質問。
山田勝麿市長は、「地方自治体間の格差の深刻さが増す中で、一般財源収入が見込みにくい状況にあり、今後、年末に向けて、どのようにまとめられるか注視している。今後、示される地方公共団体の財政健全化法の健全型比率や再生型比率を留意し、組織機構、事務事業の見直しに取り組んでいく」。
山口議員は、小樽観光の現状と認識、新たな中心市街地活性化協議会、旧手宮線の跡地利用の進め方など6項目について質疑した。「財団法人高速道路交流推進財団の観光資源活用トータルプランに応募して、旧手宮線の日銀通りから中央通りまでの300mの山側に45㎝の枕木のウッドデッキを設置し、海側の幅3mに枕木を横に敷き詰めて、人と馬車・人力車の走行を可能にして、観光客を市の中心部に誘導する施策を考えている。市の協力と理解を」と市長の意見を求めた。
山田市長は、「旧手宮線の活用のプランは、話題性もあり中心市街地の賑わい回復につながり、新たな事業の促進が考えられるが、暫定整備した区間を含め、全体の活用の検討が必要で、提案されたものについては、市民各層の意見を考える必要がある。今後、検討会議を立ち上げ、市民意見を聴取する検討会の中で議論を行い、平成20年度までに活用策について意見をまとめ、平成21年度以降、整備計画の策定を行いたい」と答弁した。
吹田議員は、財政問題、新市立病院、小樽水族館公社など6項目について質疑した。「新病院の基本計画を進めているが、進捗状況と市民からどのような意見が集まっているか教えてもらいたい。道と起債承認について協議しているが、北海道は用地取得についてどのような考えを持っているのか」と質問。
山田市長は、「3月28日に基本設計業務を委託し、設計者から説明が行われ、新病院に必要と想定される、外来・入院などの各部門について、作業内容、業務の方針についての整理を行っている。建物の各階の部門ごとの計画を検討し、詳細をつめて、建物構造計画、水道・電気設備などの検討を行っている。基本計画の完了は来年2月末。市民からの意見については、病院周囲の魅力化、散策路、ベンチなどの設置の要望が寄せられている。実現の可能性や利便性について検討し、実施可能なものについては出来る限り実施したい。道からは、起債の対象となる土地の取得は必要最小限の面積にすることなど基本的な指導は受けているが、場所については特にない」と答えた。
14日(金)は、一般質問が行われる。
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