小樽市民会館・市民センターマリンホール・公会堂の3施設が、4月から、公営から民営に変わり、指定管理者となった「イオンディライト・大幸総業グループ」では、民の柔軟な発想を軸に、新しい自主事業の取組みに力を入れている。
「文化の発進基地として小樽を活性化させたい」と、3施設の館長となった寺田龍吾氏(47)は話す。まず、施設の玄関口となり情報発信するためのホームページを開設した。民営に変わったことで、デザイン・機能・内容が充実した。常に最新のイベントニュースを掲載している。
「子供と大人、どちらかに片寄ってイベントの企画は出来ない」と、8月には、子供用のアニメーション上映や合唱劇を行った。9月は、フォーク世代をターゲットとしたイベント。10月は、クラシックやエレキギターの演奏を企画している。今後は、演歌も取り入れる予定だ。
寺田館長は、昨年、江別の市民会館の館長を経験した。北海道で第一号のイベント施設の指定管理者となったという。「市営の会館から民営の会館に変貌と、一年間で大きな評価を頂いた。小樽は江別と地域設定が違うが、頑張って企画運営すれば、同じような評価を得られるはず」と話す。
しかし、小樽の街は、江別とは違い、寺田館長の思うような反響がすぐにはなかった。街のイベントに対する活気、財政的なゆとりがなく、さらにネットワークが中々広がらないとし、苦戦を強いられている。「中々思いが伝わらないが、3年間という期間の間で、なんとか市民が楽しめる場になるようにお手伝いしたい」とし、今年一年はネットワークの構築に力を入れることにしている。
10月は、4日(木)19:00から、クラシックコンサート「アミーチ・クヮルテット2007小樽」が、小樽市民センター・マリンホールで行われる。世界を驚かせた東京クヮルテットの創立メンバーが新たに結成し、ドイツでデビューした国際的カルテットが、ハイドンの「ひばり」やモーツァルト、ベートーヴェンの名曲を演奏する。国内でも数少ないコンサートで、道内では今回限りの貴重な公演という。こちら
15日(月)18:00からは、「寺内タケシ・バンド結成45周年記念コンサート」。文化財になった、伝説のスーパーバンド「Terry & Blue Jeans」の結成45周年記念コンサートとなっている。「エ
レキの神様」寺内タケシの奏でるサウンドが、市民会館に広がる。こちら
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