小樽が舞台となった黒澤明監督の「天国と地獄」のリメイクテレビ版が、9月8日(土)21:00から、テレビ朝日・HTB(北海道テレビ放送)で放映される。ドラマの90%が小樽ロケで占められ、撮影に協力した小樽フィルムコミッションでは、「小樽の魅力がどのように映るのか楽しみ」と期待を寄せている。
「天国と地獄」は、港町横浜が舞台の映画だったが、現在の横浜には撮影当時の面影が無く、ロケ地探しに全国各地の港町を回ったという。鶴橋康夫監督が、小樽の緑町の丘にある豪邸を見て、「これこそ見ただけで憎悪が沸いてくる家」の一言で小樽ロケが決まった。
小樽ロケは、6月11日からスタートし、ウィングベイ小樽やメルヘン交差点、忍路や手宮など港町小樽が持つ特徴的なスポットや路地裏などで行われた。このリメイク版では、三船敏郎が演じた製靴会社の専務・権藤金吾役に、日本アカデミー賞などの受賞歴を持つ俳優・佐藤浩市、女優の鈴木京香など豪華キャストが顔を揃える。出演者たちが撮影現場に現れると、市民や観光客から大きな歓声が沸いていた。
ロケ地の選定に市内を歩き回った撮影関係者は、「小樽が港町を表現するには最高の適地だったが、高台から港を眺めると、高層マンションが目立った」とも話している。
現在、テレビ朝日のHPには、「天国と地獄」のページが設けられ、監督・出演者のコメントやストーリー、キャスト、スタッフなどの詳細が掲載されている。予告動画も用意されており、小樽フィルムコミッションでは、「小樽がどうテレビ画面に映るのだろうか」と、HPを何回もチェックしていた。
港町小樽が舞台の黒澤映画「天国と地獄」の現代版リメイクは、9月8日(土)21:00から23:30まで、テレビ朝日系で放送される。
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