今年は組合員の人手不足でクローズされた塩谷海水浴場で、キャンプなどの利用客がゴミを放置し悪臭が発生、近隣住民などから苦情が出ている。このため、市の観光振興室や塩谷サービスセンターの職員らは、7月から8月にかけて毎週現地を訪れ、ゴミ拾い作業を行った。
塩谷海水浴場の利用客は、昨年6,100人と、他の市内海水浴場と比べて1ケタも利用者が少なかった。利用客減に続いて、組合員の人手不足と高齢化が進み、今年は止むを得ずクローズとなった。
クローズしたため、小樽市では、毎年設置していたゴミ箱(2m×1m×1.5m)を今年は用意しなかった。7月・8月の海水浴シーズン中には、クローズにも関わらず訪れたキャンプやバーベキューの利用客が、同海水浴場の砂浜にゴミをそのまま放置して帰っていくマナー違反が続出した。生ものをそのまま捨てていくなど、周辺には、悪臭が広がり、近隣住民からも苦情が溢れた。
これを受けて、市観光振興室と塩谷サービスセンターでは、毎週月曜日午前から午後にかけて、現場のゴミ拾い作業を実施した。職員5人体制でゴミ拾いを行い、多いときで、70Lのゴミ袋で約60袋の4トンが集まったこともあるという。
8月27日(月)も、朝から昼までゴミ拾い作業が行われた。毎週のように大量のゴミが放置されており、観光振興室では、「今年は残念ながら、塩谷海水浴場がクローズとなり、監視員などもいなかった。長年親しまれてきた海水浴場なので、多くの人が訪れることもあるが、安全な他の海水浴場に足を運び、ゴミはちゃんと持ち帰ってもらいたい」と話していた。
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