“稲庭うどん”として全国的に知られている、秋田の佐藤養助商店特製の「稲庭干饂飩(うどん)」が、8月末日まで、小樽のオーセントホテル(稲穂2)の和食「入舟」で味わうことが出来る。
佐藤養助商店の「稲庭干饂飩(うどん)」とは、1665(寛文5)年に製法が確立した歴史深い逸品。親から子へ子から孫へと一子相伝・門外不出で、その技術が代々受け継がれ、現在、七代目に至る。特徴は、素麺と同じように引っ張ることで細く延ばされているところ。小麦粉と清澄な水を掌(てのひら)で小半日練り返すことで、空気穴を沢山含んだ消化が良く煮上がりの早いうどんが出来上がるという。
小樽では珍しいこの“稲庭うどん”が、オーセントホテル小樽の和食「入舟」の中村功二調理長によって、温製・冷製の8種類に調理され、堪能することが出来る。
同ホテルの調理人たちは、“美味しい食材”を求めて、農家や工場などを自ら巡る「小樽寄港地巡り」を実施している。4月に東北3県を回り、秋田の佐藤養助商店を訪れ、うどんを仕入れることが出来るようになった。
このうどんを仕入れるには、現地で3ヶ月調理法を修行しなければいけないというが、中村調理長が東京都内で初めて“稲庭うどん”を取扱った店で働いていた縁と技術が認められ、今回、小樽で披露されることになった。
「適度な歯ざわりとつるりとした喉ごしが、贅沢なうどんとは思えないほどの食感がある。ぜひ、一度食べてもらえば分かる」と太鼓判を押す。北海道では、小樽と札幌でしか味わうことが出来ない。小樽では、中村調理人が丹精込めてつくったダシ汁やツケダレで楽しめる。
同ホテル和食「入舟」で稲庭干饂飩を食べることが出来る「秋田稲庭千饂飩フェア」は、8月末日までの限定で開催されている。
◎オーセントホテル小樽 和食「入舟」