ウニやアワビなどの密猟が夏季の行楽シーズンに多発することから、小樽海上保安部(港町5)は、管内の海水浴場などで密漁取締りを強めていくことにしている。
同部は、6月下旬から小樽周辺海域での密漁取締りを集中的に始めている。7月23日(月)までに、ウェットスーツ・水中眼鏡・足ひれなどを装備し、ドライバーやナイフなどの道具で、ウニやアワビを採捕所持していた18名を検挙している。昨年同時期の検挙者は9名で、今年は倍増している。
違反の内容は、漁業法違反(漁業権の侵害)、北海道海面漁業調整規則違反(採捕禁止期間における採捕、体長等による制限又は禁止、遊漁者等の漁具又は漁法の制限)など。
取締りを強化しても、レジャーを装った密漁事犯は年々後を絶たず、資源枯渇の一因にもなることから、同部は、密漁事犯が最も多くなる夏休み期間に、取締りを一層強化していくことにしている。毎日、巡視船艇を出動させ海からの監視や、陸上での巡回を集中的に行う。