流行歌にみる小樽の戦中・戦後!小樽文学館企画展


 小樽を素材にした歌謡曲や小樽ゆかりの歌手などを紹介して、小樽の戦中戦後を見直す、市立小樽文学館(色内1)の企画展「昭和歌謡全集小樽編~流行歌にみる戦中・戦後」が、7月7日(土)から開かれた。
 この企画展では、1937(昭和12)年の「北海博行進曲」から、戦後の「小樽のひとよ」など小樽を素材にした歌詞や、小樽にゆかりのある歌手(松原操・岡本敦郎・ナンシー梅木ら)やエピソードが紹介されている。
 「流行歌は詞・曲・唄の三要素によって成立する大衆芸能ですが、いずれかがある土地に関わりを持つことにより、その土地の歴史や風土を自ずと反映することも少なくありません」と、懐かしいレコードのパンフレットやSPレコード、楽譜集など約400点が並んでいる。
 会場には、畳と昭和時代のラジオがセットされ、当時の懐かしい歌謡曲が流れている。顔を隠して音楽だけで流行ったミスコロムビアのパンフレット、懐かしいSP・LP・EPレコード、今はもうほとんど存在しないという「明星」や「平凡」付録(昭和30~40年代)など、珍しいものも展示されている。
 レコードだけでなく各年代の楽譜集も展示されており、「色々な時代のエネルギーを感じさせる」(玉川薫副館長)という。北海道の中で、玉光堂よりもさらに古い、1924(大正13)年に開店した、都通り商店街にある「ツキタレコード店」提供のビクターマーク“ニッパー”なども展示されている。
 企画展「昭和歌謡全集小樽編」は、7月7日(土)~9月2日(日)。月曜日休館。(7月16日は開館し、17・18日は振替休館)。一般300円、高校生・市内在住70歳以上150円、中学生以下無料。
 この企画展に関連して、8月5日(日)18:00から、大滝てる子リサイタル「一杯のコーヒーから」のコンサートが、同館カフェコーナーで行われる。前売1,500円・当日2,000円。企画展最終日の9月2日(日)14:00からは、ギャラリートーク「流行歌と小樽」(青砥純・FM三角山放送局パーソナリティー)も行われる。問合せ:0134-32-2388