「観光都市・小樽を育てるのは人づくりから」と、今年1月に138人(1級・2級)のおたる案内人を輩出した、小樽観光大学校(山田勝麿大学校長)は、さらなるレベルアップのため、マイスター検定の実施を模索している。
小樽市長を学校長とする観光大学校は、小樽観光の一段のグレードアップを目指し、昨年10月に開校した。全国的に広がるご当地検定だが、小樽独自に大学校という名称を付けて、小樽の文化や歴史などの知識を深めるための講座と検定試験を実施している。
昨年12月から第1回検定試験のための講座が小樽商科大学(緑3)で開かれた。今年1月の試験では、1、2級の受験者143名のうち138名が合格した。このうち、小樽市民は105名。
今年度は、2007(平成19)年9月と2008(平成20)年3月の2回、1級・2級の検定試験が行われる予定。それに合わせて、各級用の講座もそれぞれ行われる。1級検定は、講座受講が必須となっている。
「さらに勉強したいという人のために、1級の上のマイスター試験を予定している」(西條文雪運営委員長)と、今年の秋から冬にかけて、取得した資格にさらに磨きをかけ、幅広い知識の習得やガイドとしての実践経験をフォローするための“ブラッシュアップ講座”が用意されている。マイスター試験は2008(平成20)年春に予定されている。
同校運営委員会では、7月11日(水)に、1級・2級合格者を対象とした「おたる案内人交流会」を開き、このマイスター制度についての意見を幅広く取り入れたいとしている。西條運営委員長は、「おたる観光は人づくりから、フォローアップは重要なこと」と、多くの合格者に参加を呼びかけている。問合せ:0134-22-1177 小樽観光大学校運営委員会事務局 小樽商工会議所内
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