小樽市消防署は、2007(平成19)年度「危険物安全週間」(6/3~9)期間中の7日(木)、六光石油株式会社小樽油槽所(手宮1・佐野忠所長)で、危険物油槽所火災防ぎょ訓練を行った。
小樽市消防署では、7日(木)10:56頃、日本海北部を震源とする地震(震度5強)が発生したとの想定で訓練を実施。「地震の影響で、油槽所内の配管に亀裂が生じ、従業員による応急処置作業が行われたが、その際、防油堤内で負傷者1名が発生したため、救助及び応急処置が必要である。また、応急作業中何らかの原因により訓練が発生、火災は防油堤内に流出した危険物に引火、火災は拡大の様相を呈しており、隣接タンクは延焼危険な状態である」。
訓練には、六光石油株式会社小樽油槽所・小樽防災連絡協議会・小樽市消防団第1分団・小樽市消防本部(署)の計44名が参加した。六光石油従業員による応急処置が行われたあと、消防車両12台と救急車1台が現場に駆けつけ、負傷者の救助が直ちに行われた。
原因不明の火災で、隣接する油タンクに延焼する危険を想定しており、通常火災で着用する防火服の隊員と断熱性に優れた耐熱服着用の隊員7名が、油タンクの周りを囲い、一斉に放水した。
この日の気温は高く、防火服や耐熱服を着た隊員たちは汗だくになりながら、懸命に訓練に取り組み、四方八方からの一斉放水で、火災が収まったとして訓練を終了した。
「危険物安全週間」は、1964(昭和39)年7月14日、東京品川区で発生した(株)宝組勝島倉庫爆発火災を契機に、1990(平成2)年に制定された。事業所での自主保安体制の確立を呼びかけ、国民の危険物に対する意識の高揚と啓発を図ることを目的に、毎年6月の第2週(日曜日から土曜日)に実施している。