ロシア人への観光フレーズ集制作 本気プロ

 小樽の活性化を本気で考える小樽商科大学本気プロ2019冬の「ロシアとの交流による小樽の活性化」チーム(村田優斗・鳥本晴也・佐藤遥・松本隼輝・島田ニコラ)は、ロシア人向けに観光フレーズを集めた「日本語フレーズ集」を、5月22日(水)に完成させた。
 
 
 監修したT.T.T.アブロードアカデミー(国際文化交流事業推進団体)の高橋匠美代表は、13年間のサンクトペテルブルクなど海外生活経験があり、「しっかりしたものが完成でき、とても素晴らしい。ロシアに持って行っても誇れる」と完成を喜んだ。
 
 
 市民にロシアを知ってもらい、ロシアの人々にも小樽を知ってもらい、小樽に来るロシア人に、ぜひ使ってもらいたい思いから生まれた。
 
 
 ロシアと北海道を結ぶ直行便の就航が始まり、今後、さらにロシアとの交流が重要視されてきていて、同大生の活動はロシアとの交流の先駆けとなる。
 
 
 プロジェクトディレクターに、小樽商科大学グローカル戦略推進センター学術研究員・高野宏康氏。アドバイザーに、サンクトペテルブルク国立大学教授のタチヤナ・クプリヤーノヴァ氏。
 
 
 同チームは、3月頃から週1回以上集まり、高橋代表が主宰するロシア語教室のレッスンを見学し、ロシアの文化を学ぶなど、完成に向け進めてきたが、ロシア語じたい馴染みがなく訳も難しく、どう配置するか悩んだという。
 
 
 同冊子(A4版2枚)には、挨拶や名前・数字、「小樽駅はどこですか?」・「運河へ行きたいです。」など、観光客に便利な35のフレーズを掲載し、日本語・英語・ロシア語、読み方をキリル文字とローマ字で表記し、分かりやすく色別にした。
 
 
 
 小樽らしさを意識して、利尻屋みのやの簔谷和臣社長に挿絵を描いてもらい、全体的にカラフルに仕上げた。
 
 
 松本さんは、「ロシア人にフレーズ集をぜに使ってもらい、交流を促進できれば」と話し、島田さんは、「ロシアの人に小樽の魅力を知ってもらい、このフレーズ集を使って日本人との交流を深めてもらいたい」と期待を寄せた。
 
 
 23日(木)18:00から、高橋代表が開くバレエスタジオに集まり、打合せや日本語レッスンに向けてデモンストレーションした。
 
 
 6月15日(土)午後、バレエスタジオで同アカデミー主催の「芸術の都・サンクトペテルブルクとロシアの文化」を開催。同チームもロシア料理の試食や講演会などに協力する。
 
 
 姉妹都市ナホトカ市の中学生男子バスケットボール使節団が小樽市を訪問する7月5日(金)に、同フレーズ集を使った日本語レッスンや日本や小樽ならではの文化に触れ、手巻き寿司や浴衣体験(未定)など、魅力を伝えるイベントを企画中。
 
 
 今後、日本人用に観光ロシアフレーズ集を作る予定。