春から夏にかけ旬となる小樽産のウニ漁が、5月10日(木)に解禁となった。、11日(金)に、早速、初せりが卸売市場で行われ、市内各市場などに出回り始めた。
小樽市漁業協同組合地方卸売市場(色内3)では、11日(金)未明の03:30から、札幌や東京、大阪など地方向けの高折ウニ(赤ウニ551枚・白ウニ759枚)のせりが行われた。07:00からは、市内市場や寿司店向けの薄折ウニ(赤952枚・白1,360枚)と塩水ウニ(赤528カップ・白490カップ)のせりが行われた。
今年の初せりに出されたウニは4,640枚で、昨年の初せりの1,056枚の約4倍も多い。これは、小樽市漁組によると、今年は天候に恵まれ、銭函から蘭島にかけての前浜で、うに漁が多く行われたためで、昨年は解禁時にシケと重なったため、少なかったという。小樽のウニ漁は、解禁から8月まで行われる。
午前3時開店の鱗友朝市(色内3)の各店には、早速、朝一番で初せりで落とされた新鮮なウニが並んだ。鮮魚・水産加工品「努の店」では、卸したてのウニ60折を販売。値段は、赤ウニ2,380円、白ウニ1,350円。
「今年の初せりでは、ウニの量が多かった。値段も安い。まだ、解禁になったばかりで早いが良い品だ。6月中旬から7月中旬までが一番美味しい」(山崎努代表)と、買い物客に勧めていた。
東京の清水幸子さん(74)とオタモイの飛騨富久子さん(71)は、「買い物に来て、ウニが出てたので、美味しそうでお土産に買ってしまいました。楽しみです」と、今年初の新鮮なウニ選びに夢中になっていた。