小樽市消防本部は、4月19日(木)11:00から、(株)アンビックス小樽クラッセホテル(朝里川温泉2)で、「春の火災予防運動」火災防ぎょ訓練を実施した。
これは、「春の火災予防運動」(4月20日~30日)の一環で、市民と関係者に対し火災予防意識の高揚と啓発を図るため、毎年、市内各所で行われている。
今年は、朝里川温泉のリゾートホテル、小樽クラッセホテルの鉄筋コンクリート造8階建(4,082平米)のコンドミニアム棟で実施。小樽市消防本部と市消防団第13分団、同ホテル従業員の63名が参加した。
訓練は、「3階オーナーズルームから火災が発生、自衛消防隊による避難誘導・初期消火活動等が行われたが、火勢は建物全体に拡大延焼の様相を呈し、宿泊客及び従業員各1名の不明情報がある」との想定で行われた。通報を受けた消防本部は、現場に消防車両7台を向かわせ、直ちに救助・消火活動に当たらせた。
駆けつけた消防隊員は、行方不明となっていた宿泊客と従業員の捜索を行った。1人は火災の発生元の307号室で倒れており、1人は避難途中ケガをして屋上で逃げ遅れていた。屋上からの救出は、隊員がハシゴ車で屋上まで一気に上り、屋上から地上までロープを張り、バスケットタンカで下ろした。
消火活動では、到着した消火班から順次放水していったが、炎は建物全体に広がったとして、最後に4本のホースで一気に放水し、訓練を終えた。消防本部は、「”消さないであなたの心の注意の火”に心がけ、空気が乾燥し火災が発生しやすいこの時期は特に火の取扱いに気をつけてもらいたい」と呼びかけていた。