陽春広がる小樽市街を眼下にする天狗山ロープウェイ(最上2)で、小樽市消防署と中央バス観光商事株式会社が、4月18日(水)14:00から合同救助訓練を行った。
救助訓練は、「乗客3名を乗せたゴンドラが山麓停留所発車後に電気系統故障のため突然停止し、復旧の目処が立たない状況」を想定して行われた。
救助要請を受けた消防隊員10名が現場に駆けつけ、隊員たちの連携で停止しているゴンドラに直ちにロープを張った。2名の隊員が、両手両足を器用に使い、「1、2、1、2」の掛け声とともに、高さ約18mにあるゴンドラまで登った。
ゴンドラ内の乗客たちを救助袋で救出し、隊員がゴンドラから降下脱出し訓練を終えた。野上友三警備一課主査は、「日常業務で行っている訓練だが、天候や場所など状況が変われば難しくなる。自分たちが怪我をしてしまっては救助出来ないので、まずは慎重に業務に当たることを第一に考えている」
この訓練は、天狗山ロープウェイの夏季運行を前に、不測の事故に対応するため毎年行われており、今年で27年目となる。白鳥高司小樽市消防署長は、「パニックが発生すると、けが人が出てしまう可能性もある。パニックは小さな態度や言葉でも発生する。どうかパニックを起こさないように対応してもらいたい」と訓練参加者に呼びかけていた。
天狗山ロープウェイの夏季運行は、4月21日(土)9:30からスタートする。