5月18日(金)から20日(日)までの3日間で開催する“第3回小樽さくら祭り”で、昨年から今年にかけて市内で流行したノロウィルスの影響により、実行委員会では、祭りのメインイベント“千人ちらし寿司”を中止することを決めた。
小樽さくら祭りは、花園周辺地域の活性化を目的に “小樽花園さくら祭り”として開催されてきた。一昨年からイベントの拡大を目指し、サンモール一番街商店街、都通り商店街、都通り梁川商店街を中心会場として、“小樽さくら祭り”と改称。
“千人ちらし”も祭りの拡大とともに、一昨年復活した。長さ7m20cm、幅1m80cmの巨大な木製の楕円形の寿司桶に、シャリ(米・290kg)が5cmの厚さで敷き詰められ、ガリやゴマ、海苔、かんぴょう、そぼろ、玉子焼きなどを散らし、さらに彩りに紅しょうがやさくらんぼを飾る巨大なちらし寿司。
寿司職人など約30人で手分けして仕上げ、花銀通りを華やかに彩ることで好評を博していた。昨年は市民がスタッフ登録して、「千人ちらし」が食べられるとあって、長い行列が出来ていた。
しかし、今年は、昨年から今年にかけて市内各医療機関や介護施設などで、ノロウィルスが集団発生したため、保健所から実行委員会に中止するよう呼び掛けがあった。
このため、実行委員会は、「千人ちらし」を中止することにし、食い倒れ大会やカラオケ大会、大笑いコンテストなどで祭りを盛り上げることにしている。関係者は、「残念だけれど仕方のないこと。もしもノロウィルスなどが発生してしまっては大変」と話していた。
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