春の観光シーズンの幕開けとともに、4月7日(土)から、小樽市街と港を一望出来る絶好の眺望地点・旭展望台へ向かう市道松山線のゲートが開かれた。
冬期間閉じられていた旭展望台への入口ゲートは、小樽商大への地獄坂を上り、小樽商業高校前を右折し、坂を上った所にある。このゲートを抜けて、心地よい樹林帯の坂道を歩いていくと、旭展望台に出られる。
この市道には、例年1mを超える雪の壁が両側に連なっているが、今年は暖冬だったため、30cmほどの残雪が連なっているだけで、とても歩きやすくなっている。
オープン初日の7日は、青空が一面に広がる穏やかな天候で、散歩する市民の姿が多く見られた。10:30頃には、大型フェリーが小樽港から出発し、防波堤の先の石狩湾をゆっくり進んでいく様子がはっきりと眺められた。
花園の鈴木一さん(67)は、「この時間にウォーキングして、展望台からフェリーの姿を見るのが日課。ここは本当に良いところ、毎日見ていても飽きない」と、小樽の絶景をじっくり楽しんでいた。
展望台周辺には、小林多喜二や小田観蛍の文学碑があり、散策道も八方に設けられており、新緑の季節の到来で、森林浴とともに絶好のハイキングが楽しめる。
4月7日(土)は、統一地方選の北海道知事・道議選の投開票日の前日であり、展望台から望む景色の静寂を破り、各陣営の選挙カーから“お願いします”“お願いします”の最後の絶叫が、ここまで響き渡っていた。