JR小樽駅前交差点角地のサンビル跡地に作られるツインタワーの新高層ビル建設が本格的にスタートしたことに伴い、2月14日(水)から、同ビル内のサンビルプラザ商店会で、完全閉店セールが始まった。
2月2日(金)に「小樽駅前第3ビル周辺地区市街地再開発組合」(山本秀明理事長)を設立し、高層のホテルとマンション棟のツインタワービル建設が本格的にスタートした。同組合は、小樽らしさを出すため、レンガ張りの高層ホテルとマンション棟を建てる。1階部分は地権者や新規テナントの商業施設となる。
3月には権利返還計画の認可を受け、5月に権利者の移転、6月には解体工事に入り、9月にビル本体工事に着手し、2009(平成21)年に新ビル完成を目指している。入居ホテルなどの破綻で長年にわたり幽霊ビルとなっていた同ビルも、2年後には、ようやく新しい高層ツインタワー姿で、市民の前にお目見得することになった。
このため、1976(昭和51)年から開業したサンビルプラザ商店会では、2月14日(水)から3月31日(土)まで46日間のロングラン完全閉店セールが始まった。「当ビルは魅力ある新しいビルとして建て直すことになり、この新生のため皆様に感謝の気持ちを込め、完全閉店セールを行うことになりました」
洋服店などの各テナント店では、50%~80%の割引、全商品半額セールなどを行っている。1万円分の日専連小樽商品券などが当たる抽選会もあり、久々に市民が買い物に訪れ、賑わいを見せていた。
豊川町の相馬サダさん(76)は、「早速、欲しいものがあったから買ってしまいました。街に来る時にたまに寄っていたので、新しいビルになって良くなればいい。年寄りだから、以前みたいに休める場所も作ってもらえたら嬉しい」と、抽選会場に立ち寄っていた。
同ビルの玄関前には、完全閉店セールの真っ赤な大看板が並び、駅前の交差点を渡る市民の目を引いていた。
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