歩いたり障害物を避けて走ったりする珍しいロボット4体が、2月11日(日)、運河プラザ・3番庫ギャラリー(色内2)でお披露目された。
これは、第2回ビズ・サイエンスカフェおたるの「夢のあるロボットづくり in Otaru」。飲み物を片手に気軽に科学の話を楽しむ参加型のイベント。専門家から話を聞くだけでなく、参加者の意見や質問を中心に対話を通じてロボットの夢を語り合った。
11日(日)は、約100名の参加者が集まった。北海道職業能力開発大学校・恩田郁夫教授などロボット技術者を迎え、マジンガーZやガンダム、アトム、ドラえもんなどの人気アニメを例にとった講演が行われた。
参加者からは、「アトムのようなロボットは作れますか」、「どこでもドアなどドラえもんのグッズは作れますか」などの質問が上がった。「当時、手塚治さんは、21世紀には出来るだろうと漫画を描いたようですが、現実的にはまだまだ未来の話。私が生きている間は、アトムのようなロボットは出来ないでしょう」、「ドラえもんグッズでは、出来そうなものと出来ないものがあります。タケコプターは作りたいですね。どこでもドアは、難しいでしょう」と答えていた。
この後、ロボットのデモンストレーションが行われた。水中探索ロボット「マーキュリー1」、自立2足歩行ロボット「RQ2」、壁歩行ロボット「Vega1」、トライアスロン競技用ロボット「たこデビル」の4体が自由に動き回るさまに、参加者たちの目はくぎつけになった。
中でも、完全自律型ロボットコンテスト「ロボットトライアスロン」で、見事2連覇を達成した「たこデビル」に注目が集まった。ライン沿いを走るライントレース、迷路、標的倒しの3種目をクリアし一周の時間を競うもの。走る度に歓声と拍手が上がり、会場を沸かせていた。市内銭函小の大友海渡くん(8)は、「たこロボットがすごく格好良かった。迷路をくねくね走るところが好き。自分でも作ってみたい」
2足歩行ロボットには、地元の小樽工業高校の生徒たちが集まり、真剣なまなざしで見つめていた。2年生の加藤大樹くんは、「たこデビルなど、今後のロボット作りの参考になりました」と話していた。
第3回ビズ・サイエンスカフェおたるは、5月下旬に小樽の酒造メーカー・田中酒造株式会社の田中一良社長をゲストに迎える。酒にまつわる科学の講演が行われる。問合せ:050-7532-2330 事務局(角)
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