「湯の花」に300万円の賠償命令!


yunohana.jpg 99年9月に、外国人であることを理由に入浴を拒否された3人が、小樽市と入浴施設に計600万円の損害賠償と謝罪広告を求めていた裁判で、「湯の花」に300万円の賠償支払いを命ずる判決が下った。
 11日、札幌地方裁判所は、昨年2月に提訴されていた外国人入浴拒否事件で、「外国人の入浴を拒否するのは、人種差別に当たり、社会的な許容範囲を超えている不法行為だ」として、入浴施設「湯の花」(本社・小樽市)に、300万円の賠償支払いを命じた。
 小樽市については、「入浴拒否を中止させる施策を実行し、違法とすべき不作為は認められない」として、市の責任は認めなかった。
 この事件は、小樽市手宮1-5-20にある入浴施設「湯の花」が、外国人の入浴マナーの悪さが他の入浴客に迷惑を及ぼしているとして、玄関入口に「外国人の入浴はご遠慮下さい」と、貼紙をしていたことに端を発していた。
 99年9月に、大学講師有道出人(あるどうでびと)さんら米国籍とドイツ国籍の3人が、「湯の花」に入場しようとして拒否された。有道さんは、この後日本国籍を取得して、再度「湯の花」を訪れたが、再び入浴を拒否されたため、人種差別だと、昨年2月に提訴していたもの。
 「湯の花」は、「判決には納得していない。今後は判決文を確認してから対応を決めたい」としている。