1月26日(金)の第53回文化財防火デーにちなんだ、小樽市消防本部の火災防ぎょ訓練が、国の重要文化財「旧日本郵船株式会社小樽支店」(色内3)で、10:00から行われた。
昨年は大雪の影響で10年ぶりの中止となったこの火災訓練だが、今年は予定通りに実施された。訓練に参加したのは、小樽市消防本部の消防車両7台・22名、小樽市消防団第5分団3名。
訓練は、「9:50頃、積雪のため建物一部が倒壊し、職員が入館者などを非難させた。しかし、行方不明者が1名いるとの情報の中、電気ショートによってボイラー室付近から火災が発生。自衛消防隊が初期消火するが、火災は広がり同館に延焼拡大した」との想定で行われた。
消火活動では、運河公園方面から駆けつけたハシゴ車やタンク車など5台が同館に横付けし、4本のホースから勢い良く水しぶきを挙げて放水し、この訓練を終えた。
今年に入って一般住宅の火災が相次ぐ中での文化財の訓練で、小樽市消防本部の仲谷正人消防長は、「小樽には文化財が多く建ち並んでいるので、一般住宅の火災が多い中、小樽の宝物を守るためにも、火災や事故などの災害を最小限に抑えられるよう訓練を続けていく」と話していた。