1月18日(木)・19日(金)の2日連続で発生した深夜火災に続き、21日(日)にも火災が発生し、3日間での焼死者が4人に及ぶという、これまでにない惨事となった。
このため、小樽市消防本部(仲谷正人消防長)では、22日(月)に“非常事態”と捉え、「焼死火災防止特別強化対策」を始めた。
今年に入ってわずか22日(月)現在で、火災発生は8件、4名の尊い命が犠牲となった。2006(平成18)年1年間の火災発生件数は74件で焼死者は7名だった。これに比べると、今年に入っての焼死火災での4名の犠牲者数が際立っている。
市消防本部では、「今年に入って約2.8日に1件の割合で火災が発生し、2件に1件の割合で焼死者が発生している。この状況は非常事態と重く認識し、今後における火災発生及び焼死火災防止を図る」と特別強化対策を始めている。
同特別強化対策は、1月19日(金)から2月20日(火)までの33日間。市民防火組織と協力した各町会への防火意識啓発、一般住宅への住宅用火災警報器設置促進、5,133件にも及ぶ62歳以上の2人暮らしの高齢者住宅・31件の障害者住宅及び、5,600件の独居老人住宅を重点的に、小樽市消防団(18分団・500名)と連携して予防啓発活動を実施。
このため、ラジオ放送・広報おたる・おたるしょうぼう119など、広報媒体による市民周知や消防車両による広報活動、消防団による巡回パトロールの実施。
さらに、火災予防及び焼死火災防止という強い共通認識のもと、消防本部と消防団が行う特別強化対策の合同対策会議を、1月25日(木)15:00から、消防本部6階講堂(花園2)で開くことにしている。