1月19日(金)、市立小樽病院(鈴木隆病院長・若松1)の6階講堂で、ニューイヤーコンサートが行われ、グランドピアノの美しい音色が院内に響き渡った。
このコンサートは、小樽出身のピアニスト中川和子さんが毎年行っており、今回で17回目を迎えた。グランドピアノの優しい音色で、入院患者の心と体を少しでも癒そうと企画された。
例年は、クリスマスコンサートとして12月に行われていたが、今回は、昨年のノロウィルス感染性の問題で延期され、1月のニューイヤーコンサートとして行われた。
このコンサートで使用したカワイグランドピアノは、元札幌交響楽団ステージマネージャーの海藤正吾さんが所有していたもので、1996(平成8)年から借用し、入学式などの院内イベントで使用していた。19日に同病院を訪れた海籐さんは、「市立病院に入院されている患者さんやたくさんの方が、音楽を身近に楽しまれるように」と、このグランドピアノを寄贈した。
寄贈されたグランドピアノからは、スケーターズ・ワルツ(ワルドトイフェル)や幻想曲「さくらさくら」(平井康三郎)など、一度は耳にしたことのある名曲6作品の演奏が行われた。約50名の聴衆と一緒に、「花」や「おお牧場はみどり」の合唱も行われた。