小樽市役所(山田勝麿市長)の2007年が、1月4日(木)から始動した。
積み重ねられた約1,300億円の巨額借金と道内初の2年連続の赤字予算で、財政破綻の荒海に漂い、木の葉のように揺られ、沈没寸前の難破船「小樽丸」(山田勝麿船長・乗組員約2,000人)の行方が、夕張ショックと二重写しになって、2007年の小樽全市民の両肩に、重く重く降り掛かっている。
財政再建団体入りで、国から最低水準の生活を強いられる夕張市民や職員の惨状は、伝えられる例からも、十分に推察される。小樽市の惨憺たる現状は、いつ夕張市と同じになっても何ら不思議もない。
今年4月には、この難破船「小樽丸」の新しい舵取りを決める、統一地方選挙の市長選・市議選が、知事選・道議選と共に行われる。
北海道知事選挙告示 3月22日 (任期満了・4月22日)
北海道議会議員選挙告示 3月30日 (任期満了・4月29日)
◎投票日 4月8日(日)
小樽市長選挙告示 4月15日 (任期満了・4月29日)
小樽市議会議員選挙告示 4月15日 (任期満了・4月29日)
◎投票日 4月22日(日)
この中で行われる難破船「小樽丸」の舵取り選挙には、これまで8年間も難破船を指揮してきた、山田勝麿市長が、さらに4年間を自分に任せよと、既に3選出馬を明らかにしている。
財政破綻で刻々と迫る再建団体入りの危機の中で、緊張感に欠ける市職員の2年連続の不祥事や賛成・反対を取り違える市議会自民党議員の大チョンボによる市政混乱など、一向に変わらぬ小樽の政治状況に、市民の不満も沸騰点に達し、爆発寸前となっている。
何処へ行こうとしているのか、2007年の小樽市。この現状をダイナミックに変える“救世主”の登場が多くの市民から求められているのだが。