北のウォール街と称された小樽市内色内交差点にある、ホテルヴィブラント小樽(旧北海道拓殖銀行小樽支店・色内1)1階に、日本初のベルギーチョ コレート専門店「ショコラ・デュ・ノール」が、12 月13日(水)10:00からオープンした。
フランス語で北国のチョコレートを意味する“ショコラ・デュ・ノール”は、ベルギー出身のショコラティエ、トム・フェアリンデンさん(39)と妻の京子さん(37)が、製造から販売までを手がけるチョコレート工房。
同ホテル1階の吹抜けとなったフロア約200平米に、甘いチョコレートの香りを漂わせる製造工程を見学しながら、作りたてのチョコレートを購入することが出来るアトリエと店がガラスで仕切られている。
トムさんは、ベルギーと東京でカメラマンとして活躍したが、「ショコラ」(ラッセル・ハルストレム監督)の映画に感銘を受け、故郷ベルギーに戻り、ショコラティエと呼ばれるチョコレート職人の修業をした。
トムさんは、「“北の国から”の大ファンで、夫婦の北海道旅行で訪れた小樽の街並みに魅かれた。ヨーロッパで歴史と伝統のあるチョコレートと、小樽の歴史的建造物の店との出会いに感謝し、この場所で開店出来ることを光栄に思っている」と語る。京子さんは、「大都会の東京ではなく、こじんまりとした小樽の街がとても気に入っている。店名でもある“ショコラ・デュ・ノール” を意識し、チョコレートはベルギー、牛乳は美瑛、生クリーム・バターは道内産でその時々で状態の良いものにこだわりたい」と、この工房から新たな小樽ブランドの創造を目指している。
ベルギーから取り寄せた製造機材を使って、チョコレート菓子の元となるクーベルチュールチョコレートを溶かして、滑らかな結晶にするため御影石台の上でへらを使ってテンパリングという温度調整を行う。この行程で、チョコレートを凝固・収縮・つや出しし、最高の舌触りになるように仕上げる。
チョコレートをひとつひとつ手作りで丁寧に作っているので、大量生産でない心を込めた新鮮なチョコレートを常に陳列する。開店後、カフェを設置しチョコレート作り体験も予定している。水のおいしい小樽の日本酒やワインを使ったチョコレートの制作プラ ンもある。クリスマス頃からは、チョコレートドリンクなども提供したいとしている。
ボンボンショコラを中心とした定番20種・季節品10種と、板チョコにナッツやオレンジピールなどをあしらった、地元ベルギーの学生に人気のナッティーバーなど袋詰め10種を常時陳列する予定。価格は、型抜きのボンボンショコラなどは1個210円、トリュフ類は1個252円、ナッティーバーなどの袋詰めは1袋630円。気軽に持ち帰れる無料箱や、ギフ ト用の化粧箱(大275円・小225円)も用意。
年内は無休で、営業時間は10:00~18:00。問合せ:0134-27-2626