山田勝麿小樽市長は、12月4日(月)11:00から小樽グランドホテルで、次期市長選に立候補することを正式に表明した。
市長の出馬表明は、後援会・自民・公明・民主・連合小樽による基本合意で、次期市長選候補として推薦されたことを受けて行われた。
正式表明の席には、山田市長を次期市長選に推薦する、山田かつまろ後援会(会長・鎌田力)、自民党小樽支部(支部長・見楚谷登志)、公明党小樽支部(支部長・高橋克幸)、民主党小樽支部(代表・佐藤利次)、連合小樽地区連合会(会長・佐藤浩一)らが並んだ。
鎌田力・山田かつまろ後援会長が、「2期8年の小樽市行政を担ってきたことを評価し、重要課題も山積しており、山田市長がリーダーシップを発揮する市政運営を強く要望する。財政再建、活力あるまちづくり、市民と進める市政運営の3点で基本合意したので次期市長選候補に推薦した」と発表した。
山田市長は、この推薦を受け次期市長選に臨む立起表明を行った。
この3選出馬表明に対し、市民の間では、巨額借金や累積赤字で行き詰まり、そのツケを市民の負担増に転化させていることなどにも強い反発が上がっており、今後、対立候補が名乗りを上げるかに注目される。 ◎関連記事
◎市長の立起表明
「平成15年春に市長に再選を頂いてから、早いもので2期目の任期も終わろうとしています。この間、市政運営にあたりまして、関係各層の支えがありまして、本当に感謝を申し上げたいと思います。
先ほど、自民党小樽支部・公明党小樽支部・民主党小樽支部・連合小樽地区連合会の皆さんからご推薦を頂き、引き続きこの故郷小樽の街のために力を尽くしたい、この街をなんとか元気に発展をさせていきたいと、そんな思いを強くしまして3期目の市長選へ立起を決意しました。
平成11年に初めて市長に就任させてもらってから、2期8年間、市政の取り巻く状況は、年々、厳しさを増しており、まさに嵐の中を航海している感じが致します。ひとつは、歯止めのかからない人口減少がありますし、少子高齢化の進行、長引く景気の低迷による街の経済の衰退など、こんな状況が続く中で、2期目の初年度であります平成15年の年末には、三位一体改革による地方交付税等の大幅な削減による財源不足から止むを得ず赤字予算を編成することになりましたし、平成16年度の台風18号、平成17年度のアスベスト問題、丸井今井小樽店の撤退、平成16年度・17年度の2年連続の大雪という状況に見舞われまして、この4年間には大変多くの試練に見舞われたとものと思っています。その時々の特別な課題や状況に対しては、多くの皆さんの声を聞きながら正面から精一杯取り組みましたし、出来るだけ的確にスピーディーに対応してきたものと思っております。
市民の皆様に約束した公約の実現についても、厳しい財源状況の中で創意工夫しながら最大限の努力をしてきたと思っています。日本は今大きな潮の変わり目にあって、この流れを的確に掴んで、これからも市政運営の舵取りをしなければならないと思います。特に本市の財政状況ですけれども、赤字を抱えて危機的な状況にありますので、この解消を図りながら山積する問題を解消するには、確固たる決意が必要であると思いますし、財政再建は次の4年間がまさに正念場でないかと思っています。厳しい状況でありますけど、この困難に立ち向かっていきたいと決意しました。
具体的な政策や公約につきましては、これから各界各層の皆さんのご意見を伺いながら立案をしていきたいと考えておりますが、これからの市政推進にあたっての基本姿勢につきましては、本日基本合意を頂きましたので、この3点を基本的な点として一貫して進めて参りたい。市政運営はまだまだ先の見えない大変厳しいものが予想されますが、市民党という立場で、市民とともに知恵を出し合って、一人一人が自分の住んでいる小樽の街に磨きをかけて愛着の持てる住みよい街づくりに進めていくため、もう一度初心に返って全力傾注していきたいと思っています。市民の皆様の暖かいご理解とご支援を心からお願い申し上げまして、まぁ、立起にあたりましての決意表明にしたいと思います。」