2019年の小樽港クルーズ客船は、4月24日(水)の勝納ふ頭に、オランダ船籍「ウエステルダム」(横浜発着クルーズ14泊15日)の入港を皮切り、9月21日(土)の「ザ・ワールド」まで29隻の寄港を予定している。
初寄港した同船の運航会社はホーランド・アメリカ・ラインで、2004(平成16)年に就航し、総トン数82,862トン・全長285.24m・客室958室・乗客定員1,916人・乗組員810人。
4月14日(日)に横浜港から、清水・大阪・高知・関門海峡・境港・金沢・ウラジオストクを経由して、24日(火)に小樽に寄港した。約1,700人が乗船し、カナダ・アメリカ人が多く、そのうち130人が日本人。
勝納ふ頭では、積丹・赤井川・余市・仁木・小樽の観光協会が出店。移動販売車「タルシェ号」は、アイスやチーズ、シホンケーキなど、外国人にも分かりやすい商品を提供。斎藤哲治社長は、「冷蔵・冷凍商品の販売が可能となり、品揃えの幅が増えた」と話した。
この他、両替コーナーや観光案内所を設置。うにどん・あかりん・ソーラン武士・ニキボーのゆるきゃらも登場して会場を和ませ、下船した外国人らの人気を集めていた。
迫俊哉小樽市長、西條文雪小樽観光協会会長、ミス小樽・本間則恵さん、市議会議員らが乗船して、13:00から歓迎セレモニーを開催した。
迫市長は、「多くの客船に小樽港の寄港を希望しており、市内の中心部に近いエリアでは、港の整備を進めている。ウエステルダム号が、本港に再び寄港できることを心から待っている。安全で快適な航海を続けることを祈る」と歓迎した。
サム・ホーキンス船長は、「とても美しい港。乗船客やスタッフも日本の文化を楽しみ始めている。小樽市の皆さんの温かい歓迎を心より感謝する」の挨拶した。
船長自ら、船内の操舵室等を案内した後、女性スタッフに交代して、レストランやプールなど船内を見学した。
同船は、洋上の美術館と言われるほど数々の美術品を展示し、最高級レストラン「ピナクルグリル」など、ダイニングスタイルを選べるワールドクラスの食事を提供。最新の音楽が楽しめる3つのステージでライブを展開。屋上プール・スパ・ジム・ピアノバー・シアター・カジノなどの施設が整い、充実した船旅を楽しめる。
17:45の出港時には、小樽クルーズ客船歓迎クラブメンバーなどが見送り、タヒチアンダンス教室hina fetia(天神)のダンスとおたる潮太鼓保存会の打演を披露。大勢の乗客らはデッキに出て歓送を受けた。
汽笛を鳴らし、静かに岸壁から大きな船体が離れ、函館港に向けて出港。その後、青森に寄港し、28日(日)横浜に到着する予定。
次回は、5月7日(火)勝納ふ頭に、ノルウェージャン・ジュエルの寄港を予定している。
◎ウエステルダム2019年横浜発着クルーズ
◎2019年小樽港クルーズ客船寄港予定
◎関連記事