おたる水族館(祝津3)は、3月16日(土)から通常営業を開始。雪がちらつくあいのくの空模様となったが、待ちわびた水族館ファンが訪れ、イルカスタジアムのショー等は、ほぼ満席で毎回開催され、豪快なショーを存分に楽しんでいた。
特別展「たこ」では、巨大図鑑型パネルが目を引き、基本的な形態や生態を解説している。巨大なたこつぼの模型を用いて中にミズダコを展示し、水槽の中をうねうね泳ぐ姿に、来場者は見入っていた。
日本人は世界で一番たこを多く消費していること、7月2日をたこの日に制定しているなどもパネルで紹介している。
また、三重県鳥羽水族館所蔵の珍しい多足のマダコの標本を展示。1993(平成5)年1月に鳥羽市答志町大築海島沖水深20mの砂底で、45本も足のあるマダコを採集した。
冬期間閉鎖中だった海獣公園も開放され、セイウチ・アザラシ・ペンギン・トドのショーが再開された。
冬期間楽しませていたペンギンの”雪中さんぽ”は、”海まで遠足”に変わり、スタートの13:10には大勢の観客が散歩路に群がり、可愛らしいペンギンの姿を写真に収めていた。
飼育員から生態等の解説を聞きながら、いきいきと過ごすペンギンを間近で楽しむ人気イベントとなっている。
散歩隊はその日の気分で決まり、初日は、7匹のフンボルトペンギンが、飼育スペースから海まで片道60mの路を、3人の飼育員と一緒に散歩した。
海へ到着すると、先頭のペンギンに連なり、次々と海へ入り、ゆうゆうと泳ぐ姿を披露。飼育員の合図で陸地に上がると、再び、散歩路を歩いて、飼育スペースへ。給餌タイムをとって元気に魚を頬張っていた。
同館の繁殖に貢献してきたトドのソンユ(オス・推定9歳)は、2019(平成31)年3月13日(水)に、中国の動物園に移動。6頭の仔の父親で、国内での今後の血統管理のために移動させたという。
この時期限定でアゴヒゲアザラシの求愛の鳴き声が聴けた。その珍しい声を発しているのは、パオパオ(オス・39歳)。花火が上がるような音にも似ている不思議な鳴き声を発している。
通常営業は、3月16日(土)〜11月24日(日)。
◎おたる水族館HP
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