春を告げる水音! 手宮"御膳水の滝"

 今シーズンの小樽は最深積雪92cmを観測。3月に入って雪解けが進み、積雪22cmとなった3月14日(木)、春の風物誌と親しまれている手宮滝の水流が確認でき、水音が春の訪れを告げている。
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 道道小樽海岸公園線の手宮洞窟保存館(手宮1)脇にある手宮滝は、1882(明治15)年に明治天皇の御行幸の時のために確保された、御前水井から溢れ出る水によって出来る滝で、通称「御膳水の滝」と呼ばれ、雪解けで水量が増える時期に話題となり、辺りに水音を響かせ、周辺にはふきのとうが咲き始め、春の風景が広がっている。
 14日は5:20に最低気温マイナス3.5℃と冷え込んだため、滝を覆うように設置している崖崩れ防止の鉄網には、滝のしぶきが氷になる珍しい光景となった。
 早速、自転車で通過する人、散歩コースにしている人など、滝の出現に足を止めて見上げていた。
 小樽市総合博物館(手宮1)の大鐘卓哉学芸員によると、「4日(月)に水の流れを初確認し、昨年は3月10日だったので、今年が特に早くもない。水量は、積雪の影響が大きく、小樽の積雪が22cmになったことから、この水量程度で終わるのではと予想し、見逃さないように今年は早めに見に来て!」と話す。
 15日(金)は、曇時々雪、最高気温はプラス5℃の見込み。
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