小樽市文化団体協議会(川村治男会長)は、開催中の第21回小樽雪あかりの路に合わせ、
「A Crystal Night in Art Museum 」~書と音のハーモニーを、2月14日(木)~17日(日)に、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで開催。初日14日は約70名が来場し、パフォーマンスを楽しんだ。
この催しは、同協議会に加盟する芸術家団体同士が、ジャンルを超えたコラボレーションを企画。小樽の新しい文化・芸術に触れる機会を提供しようと、小樽雪あかりの路期間中に開催され、今年で4回目となる。毎年、多くの観客が集まり、楽しいひとときを過ごしている。
今回は、小樽に書道文化を根付かせた故宇野静山氏と小樽在住で活躍中の書道家7名による個性溢れる27作品と、創立52年の平成29(2018)年度小樽市文化功労賞受賞の小樽管弦楽団が奏でる音との共演を実現させた。
14日・15日は9名の絃楽アンサンブル、16日・17日は5名の木管五重奏と、4日間とも違う曲目を用意し、毎日聴いても楽しめるプログラムで構成されている。
初日は、ヴァイオリンとヴィオラ、チェロで、モーツアルト作曲のアイネ・クライネ・ナハト・ムジークより第1楽章で始まり、2曲目は冬にちなみ、ヴィヴァルディ作曲の協奏曲集「四季」より「冬」第2楽章、3曲目は「冬のソナタ」より「はじめから今まで」を、4曲目は、池田憲亮氏による書のパフォーマンスと共に中島みゆき「地上の星」が演奏された。
5曲目は名曲「糸」、6曲目は「花は咲く」、アンコールは、「北の国から」のテーマ曲を演奏し、40分ほどの書と音との共演を楽しんだ。
故宇野氏の息女の卧龍社事務局長の吹田由紀子さんが、父に贈られた琴の文字が書かれた帯を締めて披露するサプライズもあった。
会場で書のパフォーマンスを行った池田氏は、「4日間とも違う曲で違う文字で共演する。曲との配分に苦労したが、オーガンジーの作品など初めての挑戦もあり、公募展とは違った自由な展覧会。雪あかりを意識し、伊藤整「雪明りの路」から抜粋したものなど、5点を出展した」と話した。
同会・上野亜希子副会長は、「ジャンルを越えて共演し、会場の空間を使い、自由に表現することができ、ライブ感が楽しめたと思う」と話した。
なお、書道展は、17日(日)まで10:00~21:00(最終日20:00)、書と音のハーモニーは、15日(金)は絃楽アンサンブル、16日(土)・17日(日)は、木管五重奏(フルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット・ホルン)で、いずれも19:00から19:30を予定している。
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