小樽市消防本部は、火災現場に遭遇し人命救助に尽力した、しおみ接骨院院長の塩見猛さんを讃え、2月13日(水)13:30から、消防庁舎(花園2)4階消防長室で表彰を行った。(写真提供:小樽市広報広聴課)
市では、表彰規則により消防に協力し功労があると認められるものを表彰している。
2018(平成30)年12月28日(金)朝に、長橋4丁目で火災が発生。通勤途中だった塩見さんは、消防車等が到着していない現場に遭遇。火勢が広がり危険を察知し、住民に火災を知らせ避難させた。
2階建てアパートの2階部分より出火し、2階は全焼に近く、1階まで燃え広がり、出窓をたたき火災を知らせた。
40代男性を発見し、1階に子どもがいるかもしれないと聞き、スコップで防火ガラスを割り、大声で火災の発生を知らせ、12歳の少女と14歳の少年を救助した。
少し離れた場所に停めてあった塩見さんの車で、消防車両が来るまで3名を保護。大きな怪我もなく救助することができた。
塩見さんは、柔道整復師として道庁や市などの防災訓練に参加。東日本大震災では、福島県で1週間、熊本県地震でも5日間、医療救護活動に参加。各地で講演会講師を務め、2016(平成28)年に、JICA国際緊急援助隊医療チームに入隊し、年間7~10回も訓練に参加し、緊急時に備えている。
同本部・土田和豊消防長から、「建物火災で火炎と黒煙の中、避難誘導及び人命救助にあたり、被害を最小限に留めた勇敢な行動は、他の模範となるところ。功労を讃え、深く感謝する」と、表彰状が贈られた。
塩見さんは、「このような表彰を頂くのは大変恐縮ですが、改めて子どもを含む3名が大きな怪我もなく救助できた事にほっとしています。また、土田消防長、宮越消防署長より日頃の訓練について労いのお言葉を頂き嬉しく思います」と話した。
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