発達中の低気圧の影響と冬型の気圧配置となった11月12日(日)、小樽市内に初雪がやって来た。
市街から眺められる周辺の山々も1年ぶりに白いベールに包まれ、うっすら雪化粧した初冠雪の天狗山の姿が見られた。
昨年の小樽市街の初雪は11月9日で、今年はそれより3日遅い。早朝から強い雨やみぞれが降りしきる荒れた天候となっており、午後から時折雪が舞った。市街の屋根にもうっすらと雪が広がった。まだ、積雪深は観測されないものの、湿った雪が冬の到来を告げていた。
天狗山では11日(土)に初雪を記録し、天狗山ロープウェイのブログでは、「初雪ですよ。天狗山にも初雪が積もりました。山の中間から上の部分がうっすら白くなっています」と報告されていた。12日(日)の雪で市街からも初冠雪した天狗山が眺められるようになった。
初雪となった12日(日)の小樽の最高気温は6.1℃で、最低気温は4.0℃と冷え込んだ1日となった。観光名所の小樽運河では、厚手のコートを着た観光客がポケットに手を入れながら、「寒い」、「雪が冷たい」、「早くどこか中に入ろう」と、早々に記念撮影を済ませ足早に去っていった。市街には強風も吹き荒れ、JR小樽駅前の交差点では、髪を振り乱しながら早歩きで横断する人たちが多く見られた。
気象庁予報部では、「上空に強い寒気が流れ込む影響で、13日(月)朝にかけて、北海道では平野部でも雪が降り、積雪となる所があるでしょう。積雪やふぶき、路面凍結による交通障害に注意して下さい」と降雪の情報を出している。
札幌管区気象台では、12日(日)19:01、強風・波浪注意報を継続し、「引き続き13日にかけ、海上で北西のち西の風が最大風速15メートル、波4メートル。突風や高波に注意して下さい。また、13日昼前にかけ湿り雪による電線着雪にも注意して下さい」と、着雪注意報を発表している。