小樽市議会(鈴木喜明議長)の第4回定例会・会派代表質問が、12月10日(月)に始まり、自民党・横田久俊、共産党・酒井隆裕両議員が質問を行った。
横田議員は、老朽化が進む市役所庁舎の建て替えに関して質問。市では市庁舎の建て替えについても検討対象としており、新庁舎建設のために平成25(2013)年度から資金を積み立てているが、現在の積立額は約6,500万円と建設資金の必要額に遠く及ばない状態だ。
同議員は、東京都豊島区役所や渋谷区役所の新庁舎建設の例を挙げて、市長の考えを聞いた。豊島区役所は、総事業費に435億円を要したが、10階建の庁舎の上に49階まで分譲マンションを建設。販売収入と国からの補助金、旧庁舎跡地の賃貸料で全て充当し、税金を使わずに建設された。渋谷区も同様の手法で新庁舎の建設を進めている。
迫(はざま)俊哉市長は、資産価値の高い大都市自治体の例であるとした上で、「民間との連携を図り、新たな住民負担を生じさせずに建設した好事例」とし、「先進事例の検証や金融機関・事業者と意見交換も進めたい」と答弁した。
また、同議員は、新庁舎に市民会館・総合体育館・市民プールなど、老朽化が問題となっている公共施設を統合して複合化することで、利便性の増加や財政負担の軽減、跡地の再活用などが可能となることから、検討を進めることについて質問した。
市長は、「施設の統合化・複合化は有効。本庁舎を含む対象施設について、再編素案の検討を進めており、平成31(2019)年第2回定例会(6月議会)に示せるよう準備を進める」と答えた。
酒井議員は、保育所や学校、市民プールや総合体育館など、市民の暮らしに直結する公共工事にこそ、しっかりと取り組むべきとした上で、「プールと体育館の複合施設について、平成31(2019)年第1回定例会(3月議会)か、遅くとも第2回定例会までに財源を含めた基本的な考えを示すべき」と質した。
市長は、「庁内で再編素案を十分検討したい」とした。
◎質問要旨
◎H301210 小樽市議会本会議1
◎H301210 小樽市議会本会議2
◎あんてつが行く!