市内手宮公園の奥にある手宮緑化植物園(緑の相談所・手宮3)が、11月3日(金・文化の日)の冬期閉園に伴い、展示していた鉢花の処分販売を行った。
今年は4月29日からオープンし、緑の相談所に園芸相談の材料や観賞用として鉢花を展示し、多くの市民が訪れていた。同園からは、小樽港を一望する絶景が広がっており、春から冬の閉園まで、市民の散策コースとして広く知られている。
3日(金)10:00からは閉園販売が行われた。開園前から、約100人の鉢花愛好者たちの列ができ、開園と同時に、次々に鉢の品定めをはじめた。開園30分ほどで、ゼラニュウムや八重カランコエ、ブーゲンビレアなど鉢花23種165点のほとんどが売れた。
関係者は、「緑化植物園を利用してくれた市民の方々に感謝を込めての閉園販売です。冬に閉園してしまう緑の相談所には温室がないので、展示してきた花を大事に育ててくれる人が買ってくれるので本当にありがたい」と、鉢花を買った市民に育て方などを丁寧に教えていた。
赤岩の加藤満さん(77)は、「閉園販売には毎年来ています。タダみたいに安いので毎年楽しみにしているんです。10鉢ほど買ってしまいました」と、購入した鉢花を両手で抱えていた。
同園の閉園を皮切りに、小樽市内の各観光施設も冬期間の閉鎖が始まる。天狗山観光線は11月15日(水)、鰊御殿は11月27日(月)、旭展望台は12月1日(金)から、次々と長い冬眠に入る。
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