学びの成果を発表する第41回小樽市老壮大学作品展示会が、8月28日(火)から9月2日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで、A班(書道漢字・絵手紙・絵画)とB班(書道かな・版画・水彩・俳句・園芸)に分かれ、学生247名の中229名の241点と寄せ植えが展示され開催されている。
初日13:00から開会式が開かれ、同大学・佐々木茂副学長ら関係と8名の講師の他、学生が大勢集まり、テープカットで開会を祝った。
佐々木副学長は、「春からの成果を発表。今年も多くの力作が出展され、大変嬉しく思う。他の学生の作品に触れる良い機会となり、作品を創造する上では、知的好奇心を刺激することが大切。じっくりとご覧になり、これからの活動に活かしてもらいたい」と挨拶した。
初日はA班の作品が並び、人気の絵手紙科は、50名のうち47名が出展。9名が春から入学した新人。四季をテーマにしたハガキに描く絵手紙やコースターを台紙するなど、多彩な絵手紙を発表。中でも父親や家族、身近な人の口癖をテーマにした巻紙の作品は、どれも力作揃いで感動する話が描かれ、来場者の注目を集めた。
父は口癖のように「稼ぐに追いつく貧乏なし」と、夕食のテーブルを囲んで子ども達に話していたと、絵手紙を始めて5年目の千坂一夫さん(83)。綺麗な文字を絵手紙に添えたいと、3年前から書道漢字も学ぶ頑張り屋さんだ。
書道漢字の作品は、中心に「和」を大きく濃く、薄く「家和萬事成」と書き、コントラストを楽しむ。家が和やかになれば全て上手くいくという意味。何事にも意欲的な千坂さんは、「いろいろな方と話をしたり、勉強するのは楽しい」と笑顔で話した。
荒関裕紀子講師は、「まずは来てみましょうと、絵手紙は”ヘタがいい”を合言葉に、文字は読めればいいと身近なものを題材に描いている。この作品展を目標に、皆さん頑張り感謝しています」と話した。
出展した学生は、「達成感がある」と話し、他の学生は、「先生はどんなテーマを出してくるか楽しみ。この緊張感が良い」と楽しんでいる様子だった。
31日(金)から展示の版画の講師を4年前から務める番雄一郎さんは、現在、14名に指導。87歳の学生もいるそうだ。
「絵と違い、木を彫るため敷居が高いと思われがちだが、彫って出来上がるまでが面白いところでもある。年賀状を作りたいと参加され、皆さん、1年間で4点ほど作品を完成させている。会場で作品を見て、興味があれば入学してもらいたい」と話した。
老壮大学作品展示会
書道漢字・絵手紙・絵画
8月28日(火)~30日(木)10:00~17:00(初日13:00~最終日15:00)
書道かな・園芸・俳句・水彩画・版画
8月31日(金)~9月2日(日)10:00~17:00(初日13:00~最終日15:00)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料
◎小樽市老壮大学
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