小樽市保健所(外岡立人所長)は、このほど、市民のインフルエンザ予防に関するガイドブックを発刊した。
「完全なるインフルエンザ対策に向かって―新型インフルエンザの脅威に備える」は、B5判・P12の小冊子ながら、「新型インフルエンザ」に関する欧米の最新情報をもとに、日常生活の中でのインフルエンザ対策が判りやすく述べられている。
この啓発冊子は、「如何にしたらインフルエンザを完全に予防できるか」をテーマに、日常生活における個人レベル・施設レベルでの対策を、科学的根拠に基づき平易に表している。「この予防対策は、このまま新型インフルエンザの予防対策につながります。国内ではたぶん初の内容」(外岡所長)としている。
著者の外岡立人所長は、自身で「鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報」を、インターネットで発信し続けており、「新型インフルエンザ・クライシス」(岩波ブックレット)を発刊するなど、新型インフルエンザに関する国内でトップクラスの情報源となっている。
「インフルエンザは、冬に流行する『風邪』ではありません。冬に流行する身体全体に影響を及ぼす、時には死に至る『ウィルス感染症』です。私達の身体に全く免疫が出来ていないインフルエンザは『新型インフルエンザ』と言われます。新型インフルエンザの大流行(パンデミック)への備えは、通常のインフルエンザ(季節性インフルエンザ)に対する完全な予防対策をマスターすることから始まります」との記述から始まり、インフルエンザ予防法から各種施設における感染拡大防止についてが平易に述べられている。
コンパクトにまとめられたこの小冊子は、一般市民、学校職員、医師会及び各病院職員、高齢者施設職員、幼稚園・保育所職員、宿泊施設職員、観光施設職員、道内保健所、国内主要都市の衛生部局等が配布対象となっている。各町内にも若干配布するが、希望する市民は保健所でもらえる。
問合せ:0134-22-3110 小樽市保健所健康増進課