8月26日(日)投開票の小樽市長選に立候補を表明している、元最高裁判所事務官で新人の鳴海一芳氏(63)が支援者らと共に、市役所(花園2)市政記者クラブで会見し、「鳴海一芳さんを小樽市長にする、みんなの共同行動」を結成したことを発表した。
共同行動結成に合意したのは、市民有志のほか、日本共産党小樽地区委員会・社会民主党北海道連合・新社会党北海道本部・市民ネットワーク小樽・緑の党北海道の5政党。共産党・社民党・新社会党は推薦、緑の党は支持をそれぞれ表明している。
結成の主旨は、鳴海氏の必勝を期するほかに、小樽市政を「市民中心」にすることや泊原発の廃炉、カジノを北海道に持ち込ませないことなど5項目を掲げ、当面の共同行動として、8月19日(日)の出発式や共同街宣、ポスター貼りなどを行う。
鳴海氏は、「急な市長選ということで、小さな政治団体で選挙の準備を始めたが、多くの皆さんの支持をいただけるようになったのは本当にありがたく感謝したい。期間の無い中で、いままでにないこと(市民や5つの政党による共同行動)が出来たことに、小樽市民の力を感じる。頑張らなければならないと決意を新たにした」と話した。
この後、記者からの質問に対し、「3年3カ月、市長と市議会が対立して、ごたごたした印象を市民に与えた。議論はするが決まったことは市民のために協力・協働して行う。市民が主人公であることを常に気持ちに持ちながら市政を行う」と、市民中心について説明した。
また、前市長の3年間について評価を求める質問に対して、鳴海氏は詳しくはないとした上で、「市長の答弁が混乱を招いていた印象。市議会の追及に対する対応力が不十分。経験不足。もっとはっきり言うと”能力が無い”といったイメージ」と評価した。