おたる潮太鼓保存会(木村文彦会長)の若潮隊77名の総練習が、7月24日(火)16:30から行われた。会場となった小樽市観光物産プラザ(色内2)前広場には、太鼓がずらりと並び、揃いの半纏と白い短パン姿の若潮隊の力強いバチさばきを披露した。
木村会長は、「本番は元気良くはつらつと、一生懸命に太鼓を叩いてもらいたい」と激励した。
第52回おたる潮まつり開幕まで3日と迫り、祭りの準備が進められる中、今年は、年少から小6までの男女77名が若潮隊を結成。市立小樽美術館(色内1)地下1階で、12日(木)・13日(金)・19日(木)・20日(金)・21日(土)の5日間、指導歴40年の仙福昭雄隊長の下、練習を重ねた。
本番さながらのいでたちで、男の子はねじり鉢巻き、女の子は髪を結い手作りの飾りをつけて若潮隊をアピール。小さな手に紅白のテープで飾られたバチを持ち、4年生以下は樽太鼓で、5・6年生以上は締め太鼓と和太鼓を、元気良く掛け声を合わせてリズム良く太鼓を叩いた。その様子を父母や家族が見守り、通りかかった見物客や外国人観光客は可愛い姿に足を止めて見入っていた。
中和花さん(小5)は、「これまでの樽太鼓から、今年は締め太鼓に変わり難しいが、響く音が違った。本番は頑張りたい」と話し、弟の和誉君(小3)は、「今日は揃わなかった所もあったので、本番は上手に叩きたい」と話した。引率の祖母は、「娘も子どもの頃、太鼓に参加していた。髪飾りは娘の手作りで昔と違う」と当時を懐かしんでいた。
同会は、1967(昭和42)年に、第1回おたる潮まつりの開催を機に結成。日本海の荒波に小樽っ子の心意気を叩き上げたものが、”おたる潮太鼓”だ。18歳以上を親潮隊、中高校生をハマナス隊、今回練習した若潮隊は3歳から12歳で構成されている。
若潮隊は、初日の潮ふれこみ、2日目の潮ねりこみ、最終日には中央ステージで打演を披露し、3日間まつりを盛り上げる。
総練習は、25日(水)も16:30から同広場前で行われる予定。
◎関連記事