模型で作られた2階建の一般住宅の各部屋に鳴り響く、火災警報器の音。小樽市消防職員手作りの住宅用火災警報器広報用パネルが、10月12日(木)11:00、消防本部で披露された。
小樽市消防本部(花園5・仲谷正人消防長)は、2004(平成16)年の消防法一部改正による、住宅用火災警報器の設置の義務付けに対応するための周知活動の一環として、職員手作りのパネルによるPR活動を行った。
このパネルは、消防職員15名が、市民小樽市防火協会・小樽危険物安全協会・小樽消防設備協会などの協力を得て、15日間で作製した。製作費は5万5,000円。
壁掛け専用、天井・壁掛け兼用、天井専用の3種の火災報知機が設置され、ボタンを押すと各部屋の警報器が警報を発し、火災感知時の実体験をすることが出来るようになっている。
同本部では、この広報用パネルにより、市民の関心を高め、既存住宅への警報器の設置の促進、住宅火災による犠牲者の撲滅と悪質な訪問販売による市民被害を未然に防止することを願っている。実際の警報機の音を実感することで、市民への周知徹底が図れる手作りグッズとして、火災防止への一役を担う。
消防本部は、「住宅防火機器展」などの広報活動や、婦人防火クラブ・シルバー連合防火クラブなどの市民防火組織による設置促進活動などに活用することにしている。仲谷消防長は「このパネルを持って出前講座に行って、市民の周知に活用したい」と話していた。