小樽公園(花園5)にあるこどもの国が、10月9日(月・祝)をもって一時閉園するため、ムーンロケットやゴーカートなど、長年親しまれてきた遊戯施設の無料開放が9:00から行われた。
低気圧の通過で快晴となった9日(月)は、こどもの国の最終日。強い風が吹き抜けていたが、無料開放とあって、家族連れなどが一斉に訪れた。子供たちは、お父さんやお母さんの手を引き、目当ての遊戯施設に向かった。親たちも幼い頃に慣れ親しんだ遊戯施設で、子供と一緒になって、歓声をあげ楽しむ姿があちこちで見られた。
無料開放となった施設は、ムーンロケットやゴーカート、ファファ親子パンダ、コーヒーカップ、観覧車、ママゴトの家などの6施設。各施設には、この日だけは利用待ちの行列が出来ていた。利用する子供たちの歓声が小樽公園内にも響き渡り、最後のこどもの国は盛況で終わることになった。
高島の須貝昌平くん(6)と井上龍一くん(8)・結花ちゃん(11)は、「今日は本当に楽しかった。まだ1回ずつしか乗ってないから、もっと乗りたいです。いつも遊びに来ているから、なくなるのは寂しい。もっといっぱい遊びたかった」と、ゴーカートや観覧車などの遊戯施設を次々に楽しんでいた。
須貝一枝さん(42)と井上寿代さん(42)は、「遊戯施設が工事によって、近くの公園と同じようなものになってしまうのは、寂しい気がします。小樽の中心部のこの公園に子供を連れて来て、喜んで遊ぶ姿が見られなくなるのは、とても残念です」と閉園を惜しんでいた。
10月9日を最後に、日本一小さい観覧車や森の中を走るゴーカートなど人気のあった施設も、小樽市の財政危機のあおりを受け、永久に姿を消すことになった。
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