小樽市消防本部は、平成30(2018)年度危険物安全週間(6月3日〜7日)に合わせ、4日(月)11:00から、タンクローリ車5台と消防車両(広報車・火災調査車)2台の計7台による車両バレードを実施した。
その出発式が、同消防庁舎前で行われ、小樽危険物安全協会・高橋幸孝副会長をはじめ、各危険物油槽所代表者、タンクローリー運転手、土田和豊消防長ら消防署員15名の約25名が出席した。
同パレードは、危険物を貯蔵又は取り扱う事業所及び市民に本週間の実施を広報し、危険物に関する知識の普及啓発を図ることで、危険物に係る事故や災害を防止することを目的としている。
土田消防長は、「幸い小樽市では大きな事故は発生していないが、危険物は暖房や燃料など市民の生活に身近なものである反面、ひとたび事故が発生すると甚大な被害が及ぶ。市民に危険物の安全な取扱いについて伝え、全力で取り組みたい」と挨拶。
高橋副会長は、「市民の皆さんに啓蒙するパレードでもあるが、我々扱う者自身の心の中に安全を誓う日でもある。この仕事に携われることに誇りを持って参加してもらいたい」と述べた。
タンクローリー車運転手を代表して、アズマ石油荷役サービス株式会社小樽営業所・根本尊裕さんは、「危険物に関する意識の向上と啓発を目的とした呼びかけを行うため、小樽危険物安全協会のタンクローリー車5台と消防車両2台によるパレードを実施する」と出発の挨拶を述べた。
消防署員らが並んで見送る中、点検後に、7車両が一斉に本庁舎前を出発。手宮方面→ホーマック前→朝里方面→東小樽交差点→桜ロータリー→桜台線→朝里十字街→消防庁舎前コースを、1時間半ほどかけてまわり、消防車両のスピーカーから危険物安全週間のPRと危険物の取扱いを注意するようメッセージを繰り返し流した。
平成29(2017)年度における危険物に係る事故の概要は、全国では、危険物施設における火災事故の発生件数195件で、このうち、重大事故は9件発生している。
施設別の火災事故発生件数は、一般取扱所・製造所・給油取扱所の順となり、この3つの施設は全体の約92%を占めている。
流出事故の発生件数は369件、そのうち重大事故は80件、その他(火災や流出を伴わない危険物施設の破損等)は193件で合計757件。
小樽市においての平成29(2017)年度の危険物に係る事故は42件、その他は6件で合計48件。火災は発生していない。
同本部は、6月から7月にかけて、約1,400もの危険物施設の立ち入り検査を予定し、6月5日(火)10:30から、六光石油株式会社小樽油槽所(手宮1)で、危険物油槽所火災防御訓練を実施する予定。
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