浅草橋オールディーズナイト実行委員会(斎藤仁実行委員長)は、小樽の歴史的建造物をステージにアマチュアバンドが競演する「春のおたる歴史紀行音楽きこう」を、5月19日(土)・20日(日)に小樽市観光物産プラザ(色内2)3番庫ギャラリーで開かれている。
初日19日は、一般バンド出演に先立ち、11:30から高校生バンドの講習会が開かれた。全国で活躍中の演奏家・藤田圭一郎氏が講師を務め、プロから音楽を学ぶ貴重な機会となった。
今回は、双葉高校から1バンドと水産高校から3バンドが出演。小樽の高校生の音楽への情熱を見せつけた。
結成して半年の双葉高校3年生「Meteor(ミーティア)」は、ドラム・ベース・ギター・ボーカルの4名。ボーカロイドをジャンルとし、「メランコリック」と「アスノヨゾラ哨戒班」の2曲を演奏。
ドラムの本間さくらさんは、「客観的に見てもらい勉強になった」、ボーカルの鈴木慎之介君は、「前を向いて歌うよう注意を受けた」と話し、人前で演奏するのも初めてだったという。音をまとめて終わるよう宿題が出された。
水産高校軽音楽部から最初に演奏した「錯乱Boys」は、1年生の時に結成され、3年生4名が集まった。昨年は違う名前での出演だったが、2度目の経験となる。オリジナル曲「goodbay day」と「カジキマグロ」の2曲を演奏。川村歩夢君は、「とても参考になりました」と感想を述べた。同バンドは、1週間後に伊達で開かれる高文連全道大会に出場する予定だ。
同じく2年連続の「NeXuS」は、昨年8月に結成した2年生バンド。KANA-BOONの「シルエット」とオリジナル曲「前向き」を披露。藤田氏から褒められると、「練習した甲斐があった」と笑顔が溢れた。
最後は、2年生ソロ「SEVENSTAR」が、アコースティックギターと澄んだ声を会場に響かせた。
2016(平成28)年9月から、同イベントに高校生バンド講習会を盛り込み、藤田氏が講師を務めてきた。4バンドの指導を終えて、「年々レベルが上がり、成長してきている。生バンドをする人が減少している中、高校が一生懸命で楽しみ。これからも続けてもらいたい。その一助となれば」と話した。
歴史紀行として、おたる案内人ボランティアガイドの会副会長を務める大井厚夫さんによる、小樽の歴史的建造物や倉庫の特徴等の話があり、高校生は、ふるさと小樽の歴史に耳を傾けた。
その後、札幌や小樽の8バンドが出演し、歴史的建造物内に様々な音楽が響いた。
2日目は、10:00から講習を受けた高校生バンドやOBなどの発表会、おたる案内人大井さんの歴史案内後に、藤田氏の総評。14:00からは、札幌・小樽の10バンドが演奏する予定。
◎おたる☆浅草橋オールディーズナイト
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