小樽市築港にある巨大ショッピングセンター・ウィングベイ小樽の1番街(シーブ棟)4階が、10月2日(月)から“シャッター街”になってしまっている。
ウィングベイ小樽の札幌寄りの1番街(シーブ棟)4階は、約1万平米(約3,000坪)の売り場面積があるフロアー。これまで、マイカルの破綻以降は空きフロアーとなったり、催事に利用したりしていた。今年8月までは、「メガアウトレットおたる」長谷川産業株式会社(本社帯広・長谷川貫一代表取締役社長)が、家具を中心に販売していたが、売上が伸びず8月27日に撤退していた。
残ったフロアーには、中華料理店と写真店の2店が営業していた。しかし、中華料理店は9月いっぱいで4階から撤退し、写真店も10月末を目処に移転することになり、約1万平米(約3,000坪)のフロアーから全店舗が消えることになった。
このため、10月2日(月)から4階シーブ棟の入口は、映画の看板とシャッターで閉じられ、人の通行が出来なくなった。札幌寄りのエレベーターは、空きフロアーの4階に止まらず通過するだけとなった。1店だけで営業中の「写真工房ぱれっと」にはエレベーターでは行けず、エスカレーターだけでしか入れないようになった。同店が移転すると、全フロアーが空き床となり、無人の空間だけが広がることになる。
ウィングベイ小樽を運営する小樽ベイシティ開発では、「色々な可能性を見つけている状態」というが、約1万平米(3,000坪)の今後の利用方法は立っておらず、当分の間は、“シャッター街”の幽霊売り場として放置されることになった。
ウィングベイ小樽(OBC)は、巨額の固定資産税を滞納し、市の赤字予算の一要因となっており、四苦八苦の営業を続けているが、相次ぐテナントの撤退でますます窮地に陥ることになりそうだ
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